祖母

今日は母方の祖母の命日。比三枝(ひさえ)さんです。結婚せずに母を産んで、祖母の母親と3人で暮らしてたそうです。24年前、私が家を出て5年の間に乳癌の手術やくも膜下出血、多分認知症(何型なのか分からない)になってた。私が高校生までずっと世話を焼いてくれた祖母だった。とにかく元気で、よく宿題の手伝いもしてもらったり、話し相手になったり。朝は大量の店の米を研ぎながら(実家は食堂をしていたので)大きなヘタッピな歌声で起こされる日々。毎朝たくさんの果物を用意してくれた。

亡くなった当時は自分のことで精一杯で、正直あまり実感がなかった。命日を意識するようになったのも最近です。写真のVictorの灰皿は、昔から祖母の家のテレビの前に置いてあったもので、数年前に家を処分する時に貰ってきた。欲しいものはたくさんあったがコレだけにした。灰皿として使用してるところは見たことない(吸う人はいなかった)祖母の家は三重県熊野市にあった。海に近くの静かないいところです。大好きだった。広い玄関や、寒い台所から続く壁と足元がコンクリートのお風呂や私用の苺柄のお椀。大好きなものが溢れてた。私は祖母に愛してもらってた。その思い出だけで何時間でも過ごせます。色んなことして、いっぱい一緒に居たかったなと、心から思います。

これは私が家を出る時に用意してくれてた裁縫箱。中もぎっしり詰めてもたしてくれました。29年前のことです。とても可愛くて大事にしています。

折れた針用に、祖母の眼科の目薬ケース。

かなり年季はいってます。中身は使ってはいるものの、ほぼそのまま。下の引き出しが中の定規に突っ掛かり開かなくなっていますが、私の大事な宝物です。